平成30年11月25日(日)、主に首都圏にお住いの上士幌町ふるさと納税寄付者(500組1,000名様)をお招きして『まるごと見本市2018』を開催しました。本イベントは上士幌町の魅力を具体的にお伝えすることを目的としたイベントで今年4回目の開催となります。
今回は『まるごと見本市2018』についてご紹介します。
町民も一丸となり上士幌町の魅力発信
今年度は東京プリンスホテルにて開催。当日会場には返礼品の無料試食、観光・体験コーナー、仕事発見・暮らし相談コーナー、自動運転バスの展示、来場者プレゼントなど、タイトル通り上士幌町の魅力が「まるごと」やってきたような内容です。
また本イベントは、運営スタッフが役場職員や事業者だけではなく、一般の町民もスタッフとして参加しているのも特徴で、上士幌町からの全参加者76人のうち約40人が一般の町民。
「上士幌町の事業者のほかに、町内の企業、銀行、郵便局、商工会の方々など、多くの皆様が協力してくださっています。自治体だけではなく官民一体となってみんなで町を盛り上げようとする気風も、上士幌町の特徴かもしれませんね。
出展する事業者さんがそれぞれに提供したいものを事前に私たちと打ち合わせして、来場いただいた方に楽しんでもらえるよう、出展内容についても毎回工夫を凝らしています。」と、上士幌町役場の島田さん。
また、会場内にはワークショップのコーナーもあり、常に人だかりができるほど人気のコーナーになっていました。上士幌の松ぼっくりを使ったクリスマスツリーを作るなど、帰宅した後にも自宅で上士幌の雰囲気を感じられるワークショップは参加者の方に大好評。
「東京では松ぼっくりを見る機会って少ないと思いますが、上士幌は自然豊かなので、松ぼっくりがあるのが当たり前ですし、リスが松ぼっくりをくわえて歩き回っている光景が日常的です。イベントに来てくれた方に、少しでも町の雰囲気を感じてもらい、多少なりとも松ぼっくりに癒されると嬉しいですね。」と、ワークショップ担当の乙幡さん。
納税者と出会うことで気づけること
ふるさと納税大感謝祭エリアでは、日頃ふるさと納税の返礼品を生産している事業者の皆さんが会場を盛り上げていました。町内でハチミツを生産されている斎藤さんは、町の郵便局長さんと一緒にブースを切り盛りしていました。
「今回で2回目の参加になりますが、毎回上士幌のレストランでしか飲めない『レモネード』を提供しています。ハチミツに興味を持ってもらうことが重要なので、手軽なハチミツの楽しみ方を伝えたくて。多くの人はハチミツをそのまま食べたり、パンに塗ったりする発想になると思うのですが、レモネードのような飲み物にすることで手軽にハチミツが楽しめることをお伝えしたいです。会場内で、このハチミツ知ってる!美味しいよね!と声をかけてもらえるので、とてもやり甲斐になっています。」と、斎藤さん。
普段は町内で理容室を経営している野村さんもお手伝いとして同行していました。
ふるさと納税の寄付者に直接会える機会も貴重な経験だと思いますが、実際に手伝ってみてどう感じているのだろうか。
「ふるさと納税に寄付していただいた方と直接お話しできる機会は貴重な体験ですよね。
わが町の特産品について「取り寄せたことあります!」とか「これ大好きです!」という声を聞くととても嬉しくなります。地元で丹精込めて作っているのでもっと多くの方に知ってもらいたいですし、実際にふるさと納税を通して町の取り組みに共感し、納税してくれている方がたくさんいらっしゃることをこの場で体感できると感謝の気持ちでいっぱいになります。」と、野村さん。
会場内には、仕事・移住・暮らし相談コーナーもあり、2年前に移住されて上士幌町で起業された瀬野さんもご夫婦でイベントに参加していました。実際に移住の相談をされる方とはどのようなお話をするのでしょうか。
「実際に移住した後の具体的な感想や、1週間お試し移住する場合の費用とか、上士幌町で生活する際の光熱費についてなど、とても具体的な質問が多かったです。」と、瀬野さん。
「会場には、子育てファミリーから高齢者の方まで幅広く来場されていて、ふるさと納税がきっかけで上士幌町に興味を持って、中には移住へ興味が広がっている人もいます。実際に移住をすると、ふるさと納税で集まった寄付の一部は移住者の支援施策として還元され、さらに町が発展する、とても良い仕組みになっていますよね。」
もっと応援していただける町を目指して
会場内では、一昨年開催した「上士幌まるごと見本市ツアー」の参加寄附者の方々にもお集まりいただき、「関係人口ヒヤリング」を開催しました。
「関係人口」とは、移住はしていなくても、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。
上士幌町にはふるさと納税によって繋り、「関係人口」となった方々が多くいらっしゃいます。その方々から改めて上士幌町の印象や、今後の上士幌町との関わり方についてとても有意義なヒヤリングの場となりました。
関係人口ヒヤリングの中で、今後上士幌町とどのように関わっていきたいか?という投げかけに対しては、今は仕事などの都合で上士幌町のイベントや施策に頻繁に関わるのは難しいかもしれないが、自分の専門知識や特技を活かせるテーマがあれば是非協力したいとの意見をいただくことができました。
また、ふるさと納税をした後に自分のSNSで積極的に上士幌町について情報発信されている方もいらっしゃいました。その情報を見た知人の方から、上士幌町のについて細かく質問される機会が増えたとのお話も。周囲にふるさと納税を検討している知人の方がいると、ご自身の体験を通して「じゃがいもがとにかく美味しいからおすすめ!」などと具体的に上士幌の返礼品を紹介する機会も多いとのことで、寄附者の方が自ら上士幌町の魅力を発信してくださっています。
座談会に参加された方々は、上士幌町以外の自治体でもふるさと納税で寄付をされているようですが、町の取り組みや、町民の良い町づくりへの熱い思いを知り、一番共感できたのが上士幌町であるとの意見も多く、とても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。
ふるさと納税で寄付をいただくだけではなく、上士幌町のことを思いながら上士幌町のPRをしていいただいたり、何かあった時は上士幌まで協力しに行くよ!と温かい言葉をかけてもらったり。
様々なカタチで今後も上士幌町を応援してくださる方が増えるように、これからも町として色々な取り組みを続けていきたいと思います。