みんふる

上士幌町をみんなのふるさとに。
ふるさと納税と歩む移住定住プロジェクト。

2018.08.28

移住定住のプロモーションや体験住宅の整備などは、役場職員と、町内の有志の皆さんで進めていましたが、平成22年に「NPO法人上士幌コンシェルジュ」を立ち上げ、移住定住希望者の相談窓口として移住体験プログラムの実施や不動産の紹介や、ふるさと納税の返礼品の発送業務などを担当しています。

 

今回は、NPO法人上士幌コンシェルジュのサテライトオフィス「かみしほろ情報館」にて、

スタッフの波多野さんと、上士幌町地域おこし協力隊の島田さんに、日頃の取り組みについていろいろお話を聞いてきました。

移住者同士の交流の場が大切です

スタッフの波多野さんは上士幌町出身で、大学進学とともに地元を離れ、10年ほど経ったのち上士幌町に戻ることに。今は、上士幌コンシェルジュのスタッフとして、ふるさと納税の発送業務をしながら移住関連の仕事も担当しています。

「普段はふるさと納税の返礼品の発送業務などもやっていますが、ここで働いていると、移住の相談や観光案内も担当するので、いろんな人と出会えることがとても楽しいですよ」と波多野さん。道内外のふるさと納税関係のイベントに参加することもあるそうで、各地での人との交流も楽しみのひとつだという。

上士幌コンシェルジュでは、移住前の相談や情報提供だけではなく、定住後のフォローもしっかりとサポートしています。

例えば、月に一度、移住者を対象とした「誕生会」を開催しています。

堅苦しい「交流」ではなく、参加者が持ち寄った料理をつまみながら、和気あいあいとおしゃべりを楽しむスタイル。体験住宅の入居者の方も参加できるので地元情報や移住の先輩からのアドバイスが聞けるため、より具体的な情報収集の場にもなっているようです。

上士幌町には先輩移住者が、後から移住してきた人をフォローするという環境ができているので、定住後は、コンシェルジュが細かく直接フォローするのではなく移住者の交流の場を提供するなどのフォローを大切に考えています。

ほどよい距離感が上士幌町の魅力

島田さんは、岡山県出身で大学進学をきっかけに上京しそのまま就職、結婚。

都内で暮らしていましたが、出産を機に移住を検討するようになったとのこと。

「私は自然に囲まれて育ったので、同じような環境で子育てをしたいと考えていました。もともと、北海道が好きだったこともあり上士幌町に移住することにしました。」

 

今年の3月から上士幌に移住した島田さんは、今は仕事の都合で、旦那さんは一人東京に残り、二人のお子さんと三人で上士幌に暮らしています。地域おこし協力隊として働いている島田さんは、上士幌町の人たちとの交流を重ね、町の魅力は「程よい距離感」だと言います。

「上士幌の移住者はみなさん仲が良いと思います。だからと言って、いつもべったりでもないし、自分のペースで暮らせる。困ったときは助けてくれるし、程よい距離感で暮らせるのは上士幌町の魅力のひとつかもしれません。」

 

「あとは、食べ物が新鮮でおいしいですね。子供達も上士幌にきて、もりもりご飯を食べるようになりました。風邪をひく機会も減ったし、保育園も休んだこともないです。(笑)」

暮らしに必要な情報を、より具体的にお伝えしています。

「かみしほろ情報館」では、移住お試し住宅の管理・運営を通して、住宅だけではなくスーパーや病院など、生活に必要な基本情報を提供しています。また、空き物件の情報をファイリングして館内に置いたり「移住.com」でも情報発信しています。

移住して、家族揃って充実した暮らしになるように、より細かく、具体的な移住提案を心がけています。

上士幌町には道内外から移住者の方が集まっています。みなさんとても明るく、社交的な人が多く、定住後も楽しく生活しています。また、ものづくりをされている方やプロのギタリスト、ご夫婦でチェロ弾きを趣味にされて、音楽活動もしながら羊牧場を経営されいる方など、個性豊かな方も多く、年々まちが楽しく、賑わってきたように思います。

ふるさと納税で全国からたくさんの寄付をいただくことで、移住体験の受け入れや、情報発信など、上士幌コンシェルジュの活動も年々充実しております。

今年、2年連続で上士幌の人口増に貢献したことが評価され、総務省の「ふるさとづくり大賞」で団体表彰(総務大臣賞)を受賞することもできました。

 

上士幌町に興味を持っていただいた方には、良いことも、厳しいことも、より具体的にお伝えをして、ご縁があって移住定住してくれた方には、より豊かな暮らしが過ごせるようにバックアップできればと思います。

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